まるで山水画!中国の桂林で川下りを体験してみませんか?
どこか見たことのあるような、懐かしいような景色に出会えるのが中国の桂林(けいりん)。
切り立った山々が立ち並ぶ風景は幻想的。
そんな桂林の景色を是非体験してほしいと思い、記事を書いてみました。
桂林の周辺にも見逃せない見どころもありますので、一緒に紹介していきますね。
コンテンツ
中国の桂林ってこんなとこ
まず、場所を確認してみましょう。
桂林を地図で表してみました。
かなり、中国の南の方にあるのがわかると思います。
温暖な地域なので、郊外には緑豊かな風景が広がっていたりします。
漓江(りこう)下りで有名
では早速、桂林のメインイベントの漓江下りを説明していきますね。
桂林の見どころである景色は漓江という川。
この漓江を船で下りながら眺めるのが一番なんです。
川下りといっても、激しいものではなく遊覧といった方がいいですね。
こんな船で川下りです。
Source : Flicker /Photo by Bernt Rostad
船は2階建てになっています。
1階部分はエアコンが効いているので、少しは快適に過ごせます。
ひたすらこんな景色が続きます。
Source : Flicker /Photo by Bernt Rostad
とがった岩山が連なる景色が続いたり。
Source : Flicker /Photo by Bernt Rostad
遊覧時間はだいたい4時間~5時間。
時間はたっぷりありますので、飽きるほど景色を楽しむことができます。
船内では軽食も出ますので、のんびり過ごしてみるといいでしょう。
ちなみにこの景色、現在中国で使われている20元札(400円くらいですね)の図柄に使われています。
中国を代表する景色なんですね。
どの位置から見ると、お札の風景になるのか、探してみるのもいいかもしれませんね。
Source : Flicker /Photo by tefl Search
上流の桂林から川下りを終えると、
下流の陽朔(ようさく)(中国語ではYang Suo ヤンスオ)に到着します。
この陽朔という街も面白いので、是非時間を取ってほしいのです。
意外と面白い陽朔
山に囲まれた陽朔の街並み。
こじんまりとした小さな街です。
Source : Wikipedia
オープンカフェがあったりと、のんびりできます。
Source : Instagram /Photo by Garfield Li
そして陽朔でおすすめしたいのが、レンタサイクル。
郊外にでかけると、なぜか懐かしく感じてしまう風景にたくさん出会えるんですね。
たとえばこんな田園風景。
Source : Flicker /Photo by yeowatzup
こちらはそろそろ稲刈りでしょうか。
稲穂と山の景色の対比が美しいですね。
Source : Flicker /Photo by tefl Search
こんな風に季節ごとに様々な風景を楽しむことができるんです。
もし、どこに行ったらいいかわからないなら、
サイクリングの目的地として月亮山を目指してはいかがでしょうか。
Source : Flicker /Photo by Kyle Taylor
月亮山は山頂に大きな穴があいた山。
月のようなので、この名前がついています。
ここまで、陽朔の中心部から1時間くらい。
のんびりサイクリングしてみるといいでしょう。
体力があれば、月亮山に登ってみるのもOKです。
周囲の山々と広がる田園を見下ろす絶景が見られますよ。
※サイクリングで、道に迷いそうな人は、ガイドをつけることもできます。
一緒に自転車で説明をしながら、案内してくれますよ。
桂林に行ってみませんか?
アクセスは?
①飛行機の場合
桂林には空港がありますので、日本からは飛行機でアクセスできます。
残念ながら、日本からは直行便がありません。
なので、
上海、北京、広州といった中国の都市を経由することになります。
搭乗時間の合計は、東京(羽田・成田)、大阪(関空)だと5時間~6時間。
これに乗り換えや待ち時間が合計されますが、
経由地⇔桂林の乗り継ぎ便が少ないため、経由地で一泊することも想定しておいた方がよいでしょう。
(経由地で観光ができると前向きに考えましょう)
②飛行機+高速鉄道
近年開通した高速鉄道を利用すると、乗り継ぎの悪い空路より、早く桂林に到着することができます。
たとえば、広州という中国の南、香港の近くまで、飛行機で向かい、広州から桂林まで高速鉄道を利用することができるのです。
(高速鉄道の乗車時間は約3時間です)
中国の高速鉄道を体験するチャンスです。
是非、日本の新幹線と乗り心地を比較してみてください。
ベストシーズンは?
あえていうならば10月・11月ころでしょうか。
特にいつ訪れても問題ないでしょう。
結局は旅行当日の天候次第ということになりますよね。
夏は暑いのですが、川下りの船内はエアコンが完備されていますので、快適に過ごせます。
また、雨に降られた場合でも、霧が立ち込めた風景も、なんだかいい雰囲気です。
そのため、仕事の都合などに合わせた休日で調整されるのが一番でしょう。
ただ、一つだけ注意点を挙げるとすると、中国国内の休日は、混雑に巻き込まれる可能性が高まります。
以下のサイトに丁寧に記載がありますので、ご確認ください。
中国の祝日・休日カレンダー
特に春節・国慶節の時期なんかは避けた方がいいかもしれません。
必要な日数は?時間があれば、周辺の街へも
最短で3泊4日はほしいところですね。
往復の移動でそれぞれ1日の計2日。
川下りの日が1日+陽朔の散策で1日。 これで合計4日です。
もし、さらに時間(日数)があれば、桂林の街を散策したり、オプショナルツアーを申し込んでみるのもいいでしょう。
ちょっと足を延ばして龍勝(りゅうしょう)も。
龍勝があるのは桂林から90キロ。
少し離れていますが、時間に余裕があれば是非行ってほしいのです。
理由はこの棚田。
日本では見られない絶景だと思いませんか?
ただ、観光の注意点として2つだけ挙げさせていただくと。。
①冬より夏の方が棚田が美しいといわれています。
水を張った水田や黄金色の稲穂が実った風景を見てほしいので、冬は避けた方がいいでしょう。
(龍勝は雪が降りますので、注意が必要です)
②少し体力が必要です。
風景を楽しむなら、高い場所から見る必要がありますよね。
かなり険しい道を登りますので、体力に余裕を持って訪れてください。
事前に日本のツアー会社に相談してもいいですし、現地でツアーに申し込むこともできます。
日本からのツアーがありますよ。
今回、本記事を書くにあたって、日本の旅行会社のパックツアーを調べてみました。
いろんな日数のツアーがあったり、オプションのツアーなんかも充実していましたので、驚きました。
高速鉄道の開通など、アクセスがよくなったのが一因なのでしょうね。
個人旅行でもいいのですが、中国は英語があまり通じません(特に地方では)。
そのため、個人旅行の難易度は少し高め。
旅慣れた方以外はツアー会社に相談することをオススメします。
次の2社には桂林のツアーがありましたので、
価格など、検索してみてはいかがでしょうか?
やっぱり気になる治安は?
中国の治安って気になりますよね?
QA形式でまとめてみましたので、ご覧ください。
中国って犯罪にあうことはありますか?
中国は比較的治安がいいと言えるでしょう。
もちろん、最低限の注意は必要です。
・人込みではスリや置引きに注意する。
・日本語で話しかけられたりすると、だまされる可能性があるので注意する。
・甘い話には絶対のらない。
中国の犯罪事例については、外務省のサイトを確認してみてください。
また、治安に関しての記事もありますので、チェックしてみてください。
反日の影響はありますか?
日本人だからと言って不当な扱いを受けることはほとんどありません。
ただ、政治問題などデリケートな話を中国人とするのは避けましょう。
市内散策やレンタサイクルで気をつけることは?
交通事情(マナー)が大変悪いので、注意が必要です。
日本の交通ルールで行動していると事故にあう可能性があります。
(中国は日本と反対の右側通行です)
買い物の注意点は?
お土産などを扱っているお店などは、特に外国人に対して、高い値段を吹っかけてきている可能性があります。
言い値で買わずに、必ず値切って買うようにしてください。
また、高価な商品は偽物が混じっているかもしれませんので、注意が必要です。
全体的な治安としては、他の東南アジアの国々と比べても、特別に悪いと感じることはありません。
まとめ
中国のイメージといえば、北京の天安門広場や万里の長城、上海の夜景かもしれません。
でも、今回おすすめした桂林・陽朔のような自然豊かな中国も知ってほしいのです。
もし、周辺のアジア旅行に飽きてしまったら、中国観光にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
いろんな発見があると思いますよ。