中国でWeChat Payを使おう!日本人がQRコードで買物するまでの体験談をお話しします。
中国の大連へ短期出張で行ってきました。
仕事はもちろんですが、今回の目的は中国の最新事情の確認。
特に、キャッシュレス化について。
つまり、
買物などで、現金を使わずに支払いを済ますということ。
これは、中国で進化を遂げているんです。
そして、
このキャッシュレスを後押ししているのが、『WeChat Pay』という支払い方。
今回は、実体験を踏まえて、日本人がWeChat Payを使うまでを説明してきます。
少しは参考になれば幸いです。
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WeChat Pay とは??
WeChat Pay(うぃーちゃっと ぺい)は、WeChatというメッセージアプリを利用した電子決済の方法。
簡単に例えると、LINEを使って、買物をするような感じですね。
ちなみに、中国語では、微信(うぇいしん)という名前で呼ばれるのが一般的。
街中で、「微信支付」というマークを見つけると、それはWeChat Payが使えるというサインです。
※中国への旅行・出張を予定されている方は、
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中国で規制されているSNS(LINE・Twitter)などが使えます。
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QRコードを使って支払い??
WeChatPayの特徴は、なんといってもQRコードで支払いができること。
支払いの方法は2通り。
①お店にある、QRコードをスマホで読み取って、金額を入力して支払い。
②スマホでQRコードを表示して、店のバーコードリーダーで読み取ってもらう。
詳しくはあとで説明していますので、参考にしてみてください。
WeChatPayを使うために必要なこと
次は、日本人がWeChat Payを使うための手順を説明していきますね。
まず、WeChat アプリを使ってみましょう。
WeChat Pay を使うには、WeChat アプリが必要。
日本語版がありますので、使い方は簡単です。
WeChat アプリをダウンロード
wechat 日本語版は以下からダウンロードできます。
インストールは、本人確認などの手順もあり、ちょっと面倒かもしれませんが、我慢してください。。
WeChat でメッセージを送ってみましょう!
メッセージアプリとして使うWeChat の使い方は簡単です。
LINEとほとんど変わりません。
大きく違うのは、「既読」の機能がないことくらい。
まだまだ日本人でWeChat を使っている人は少ないですが、中国では必須のアプリ。
LINEと併用して使ってみるといいでしょう。
日本版ではウォレットは無効なんです。。
Wechat Pay を利用するためには、ウォレット(財布)が必要です。
ただ、
日本版のWechat では、ウォレットが使えない状態です。
このウォレットをどう有効化するか。
大きく2つの方法があるので、次に説明していきます。
ウォレットを有効化する2つの方法
まずは、ウォレットを有効にしておきましょう。
クレジットカードでウォレットを有効化
クレジットカードでウォレットを有効にできるようになりました。
日本のクレジットカードを登録するだけで、
ウォレットが有効になります。
でも、
ウォレットは空っぽ。
日本のクレジットカードからはチャージできないのです。。
知人から送ってもらう。
たとえば、、
・知り合いに中国人がいる。
・中国に長期出張している日本人が同僚にいる。
そんな人が近くにいれば、Wechat Pay のウォレットを有効にできます。
それは、、
その知り合い(同僚・友人)から、自分のWechat アカウントにお金を送金してもらうこと。
そうすることで、
ウォレットが有効になり、お金が使えるようになります。
この方法の弱点は?
それは、、
追加でお金をチャージしたいときは、そのたびに知人・友人に現金を渡して、送金してもらう必要があること。
これは、かなり面倒くさいです。
お金が無くなるたびに、お願いするのも気が引けます。。
・Wechat Payを体験したい!
・短期出張の間だけ使いたい!
こんな人にはオススメの方法だとは思うんですが。。
ウォレットにチャージする解決策の一つ。
最近だと、pocket change という仕組みで、wechat にチャージできます。
詳しくは次の記事にありますので、
参考にしてみてくださいね。
【Wechat Payへチャージ】ポケットチェンジからなら日本でも入金可能ですよ。
正式にWeChat Pay を使いたい人は?
中国人と同じように自由にWechat Pay を使いたい人に向けて、
日本人が必要な手順を説明してきます。
この手順なら、自分でウォレットを有効にすることができるんです。
ただ、
私の体験談がベースなので、説明不足な部分もあるかもしれません。
ウォレットを有効化する前に
中国で、Wechat を有効化する前に、
中国でのネット環境を整えておくのもアリです。
あとで説明するSIMを入手できるまでは、
ポケットWiFiがあると便利です。
たとえば、中国のSNS(LINE・Twitter)などの利用制限を
すり抜けることができるポケットWiFi【中国WiFi「チャイナデータ」】があると楽。
中国出張・旅行を予定されている方は検討してみてくださいね。
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WeChat Pay のウォレットを有効にするまでの流れ
ウォレットを有効にするには、、
①中国で使える携帯電話番号を取得。
②中国の銀行で口座を開設する。
③銀行口座にお金を入金。
④WeChat と銀行口座を連携。
⑤ウォレットが有効になる。
中国での電話番号取得や、銀行口座開設、
これが、なかなか難関でした。
電話番号の取得で苦労した話。。
電話番号の取得、つまり電話番号の入ったSIMカードを入手するには、時間がかかりました。
詳しい人もいなかったので、体当たりで試してみたのです。
せっかくなので、その経緯を紹介していきますね。
街中の小さなショップで聞いてみた。
中国に行ったことがある人ならわかるかもしれませんが、
街にはコンビニを小さくしたような個人経営っぽいお店があります。
(私が行った店はハチミツなんかも置いてたり。。)
そこで、SIMが買えるか聞いてみました。
すると、
パスポートを見せた時点で断られました。
外国人はダメなんですね。。
次は、百貨店が立ち並ぶ繁華街の携帯ショップで。
今度は、携帯本体やSIMカードも売っている、専門店で聞いてみました。
街一番の繁華街にあったので、外国人対応もしてると思ったんですが、、
結果、
「中国の住所がないとダメ」と断られました。
短期旅行だと難しいようです。。
中国電信にて
中山広場北西にある、中国電信(China Telecom)のショップに行ってみました。
(日本の携帯ショップみたいな感じですね)
外国人であることを伝えると、中国電信では無理という回答。
でも、
隣の中国移動通信なら大丈夫という回答をもらいました。
さっそく中国移動通信のショップへ
中国移動通信(China Mobile)に行って、1階のスタッフに聞いてみると、2階に行けとの回答。
2階で受付票を取り、15分程度待つと呼ばれました。
しっかり外国人であることを伝え、手続き開始。
写真撮影、
同意書へのサイン、
そして、初期チャージ料50元を支払い、手続き完了です。
SIMカードを受け取り、スマホに挿入。
アンテナが立つと、ちょっと感動です。
英語を話せるスタッフもいたので、比較的スムーズでした。
銀行口座の開設も苦労する。。
電話番号が取れたら、やっと銀行口座の開設に取り掛かれます。
最近、外国人が口座を開設するのは、難しくなったという話も聞いていたのですが、
とりあえず、いろんな銀行に口座開設できるかやってみました。
中国工商銀行で、、
中国工商銀行(ICBC)は、中国でよく見かけるメガバンク。
中山広場にある支店で聞いてみました。
外国人であることを伝えて、受付票を取って待っていました。
呼ばれて、窓口に行ったらすぐに、「Tax number がありますか?」との確認。
つまり、中国で税金を納めるなど、在住の証明がないとダメということなのでしょう。
あっさり、あきらめることになりました。
交通銀行にも行きました。
次は近くにあった交通銀行。
こちらは、外国人であることを伝えると、口座開設できないと即座に回答されました。
中国銀行にも。
さらに近くにあった、中国銀行(BOC)にも行ってみました。
ここでは、VISA(ビザ)がないと口座開設できないとの回答。
就労ビザなどがないとダメなのでしょう。
最後に行った招商銀行で。。
断られすぎて半分あきらめかけてました。
カフェで休憩して、最後に近くで見かけた招商銀行に行ってみることに。。
すると、
外国人でも対応してくれそうな感じ。
WeChat Payも使いたいということも伝えた上で、手続き開始です。
運がよかったのは、対応してくれた行員の兄ちゃんが親切だったこと。
営業時間を過ぎても対応してくれました。
手続きの流れは以下の通り。
①受付でタブレットに必要事項を行員の兄ちゃんに伝えて入力してもらう。
確か、パスポートの情報やホテルの住所、職業などです。
②電話番号を伝えると、SMS(ショートメール)に認証番号が届くので、
その番号もタブレットに入力してもらいます。
③奥の窓口に移動しました。
そこで、キャッシュカードやネットバンキングで使う、暗証番号の登録を実施。
同意のサインなどを行います。
④ネットバンキング等の手数料20元を支払い、最初に口座に入れておく金額1000元を渡します。
(口座に入れておく金額に決まりはないと思いますが、ある程度入れておいた方が便利でしょう)
⑤再度、タブレットにて行員の兄ちゃんにネットバンキングの設定をしてもらって完了です。
だいたい30分程度の手続きでした。
総じて、親切、丁寧に対応いただきました。
いざ、WeChatとの連携
無事、中国で口座を開設することができました。
やっとWeChat との連携を試すことができます。
連携はやってみると、とても簡単。
キャッシュカードにある番号を入力したり、銀行で登録したパスワードを使うだけ。
連携するとこんな感じです。
CMBとは、中国招商銀行の略称です。
残高もこんな風に表示されます。
やっとローソンでWeChat Pay を体験!
まずは、中国にもあるローソンで試してみました。
普通に買い物をして、レジでWeChat を立ち上げます。
そして、
バーコードを表示。
モザイクをかけていますが、上が普通のバーコードで、下がQRコードです。
これらを店員さんがバーコードリーダーで読み取って会計をします。
スキャンしてもらって、数秒後、ローソンのレジに入金確認が届いて会計完了。
ちょっと不思議な感覚です。
個人の露店でもWeChat Pay を体験!
WeChat Pay が便利なのは、だれでもスマホがあれば、キャッシュレスの会計ができること。
たとえば、女性が一人でやっている小さな露店でもWeChat Pay が使えます。
(ちなみにこの店は薄焼き卵でソーセージを巻いた食べ物を売ってました)
ガラスには、QRコードが貼ってあります。
これをWeChat で読み取ります。
そして、代金を入力して送金。
銀行で入力したパスワードを入力します。
すると、一瞬で支払い完了。
こんな感じで処理結果が表示されます。
露店のおばちゃんは、自分のスマホに入金通知が届きます。
それを確認して、会計完了。
現金のやり取りがないので、とても簡単でした。
今後の課題
今回、なんとかWeChat Pay を使うことができました。
でも、
中国に住んでいない日本人には、ハードルが高いようです。。
電話番号の維持
今回、SIMカードの購入で、中国の電話番号を入手できました。
料金は、データ通信+通話料で、月額50元。
電話番号を維持するためには、この金額が毎月引き落とされることになるはずです。
中国にあまり行かない場合は、無駄にお金を使うことになると思うと、ちょっともったいないですね。
もしかしたら、もっと利用料の安いプランもあったかもしれませんが、私にはわかりませんでした。。
国際ローミング問題
例えば、中国移動通信のWEBサイトで、ログインして個人の情報を参照する場合に、
SMS(ショートメッセージ)で認証を求められることがあります。
すると、
中国から、SMSが日本に届くように設定しておかないと、SMSが受け取れず不便なんです。
つまり、
国際ローミングを有効にしておくこと。
私は、同僚の中国人に何とか設定してもらって、1年は国際ローミングできるようにしてもらいました。
この設定は、ちょっと日本人にはハードルが高い印象です。
1年たったら、また中国人にお願いするしかありません。。
まとめ
今回、WeChatPay を使うにあたって、電話番号や口座開設ができました。
ホントは、もっと簡単な、うまい方法があったかもしれません。
でも、
自分で、時間をかけて手探りで試してみたことは、旅行とは違う中国での体験となりました。
こんな私の体験が、みなさんの参考になれば幸いです。
もし、もっと便利な方法や、新たな情報があれば教えていただけると、助かります。