海外でパスポート盗難された話。再発行までの流れと反省点まとめ

私はバックパッカーのように自由に安く旅行してきた経験があるのですが、1度だけ自由を奪われ足止めをくらった経験があります。

そう、パスポートの盗難です。

一瞬の出来事でした。

まさか自分が??被害に本当に焦りました。

一番心配になったのは「帰国できるのか?」ということ。

初めは何をすればよいかわからず色々と調べましたが、

一番重要なのは、「落ち着いて手続きを進めること」です。

無事にみなさんに帰国してもらえるよう、これから旅行する人も、もう被害にあってしまった人も、私の体験を参考にしてみてください。

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あの時、パスポートを盗まれた。

やられた!!

それは、南米のとある国を旅していたとき。

旅も残り3日。

旅の終わりに寂しさを感じながら、街をぶらぶら。

すると、

背後から、話しかけてくる男性が。

話している内容から、私の何かが背中についているとのこと。

肩から掛けていたバッグをおろし、背中についていたマスタードらしき液体をふき取っていると、、

バッグがない!

しかも、声をかけてきた男性もいつの間にかいない。。

「ケチャップ強盗」は聞いたことあったんですが、マスタードとは。。

油断していました。。

ケチャップ強盗(ケチャップ等の液状のものを服にかけ,被害者が拭き取ることに気をとられている間に置き引きしたり,財布をすったりする手口)外務省HP

帰国まで3日。どうする??

まずは焦らず、深呼吸したり水を飲んだりして落ち着いてください。

自分の力で乗り切るしかありません!

やるべきことは、無事日本に帰ることです。

そのためには、、

パスポートの再発行」か「帰国のための渡航書の入手」のいずれかを行う必要があるんです。

 

大使館へ行く前に、まず現地の警察へ!

パスポートの再発行や渡航書の入手には大使館へ行く必要があります。

が、、

その前に現地警察の被害証明を受ける必要があります。

警察にて被害状況の説明を受け、証明書を入手して下さい!

・聴取に約1時間ほどかかる場合があります。

・パスポート以外の盗難品も漏れなくこちらで伝える or 書類に記入しましょう。
(海外旅行保険に加入している場合、携行品盗難保証を受けられる場合があります。)

 

警察で言葉の壁も。。

現地の警察に行くと、やっぱり言葉の問題があったりします。。

国によっては警察が、

「英語しか話せない」、「英語すら話せない」場合も。

そんなときは、次のことを検討してみてください。

①ツアー旅行ならツアーガイドに相談。

②英語が話せるホテルスタッフに相談。

③現地の国際警察へ行く。(都市部にある場合があります。)

 

さらに、、英語が苦手!という人は・・・

①近くにいる日本人を探してみる。

②ガイドブックの文例や、スマホの翻訳アプリを利用する。

 

日本大使館でパスポートの再発行を!

パスポートの再発行は、各国の大使館(領事館)に行かないといけません。

また、限られた条件で緊急の帰国が必要な場合は、パスポート再発行ではなく、「帰国のための渡航書」が発行されることがあります。

大使館に行く前に、チェックしておくこと

・大使館の場所(外務省のページから確認)

・営業時間(休業日、休憩時間も要確認)

・持ち物(以下に記載)

パスポートの再発行には以下の準備物が必要です。

・警察で受け取った盗難に関する証明書類

・本人確認(免許証、個人番号カードなど)

・パスポート用写真1枚

・古いパスポートのコピー(あると話が早い)

・戸籍謄(抄)本原本(6ヶ月以内に発行)

戸籍謄(抄)本については、持っていないと一番面倒です。

私は日本の家族へ連絡し、市役所で発行してもらった後、写真をメールで送信してもらいました。

原本は帰国後にエアメールすれば良いとのことでした。
(国際電話は大使館で利用できますが、日本側も電話代が発生するので注意!)

私はパスポートの再発行は1〜2日で済みましたが、国によっては1週間程度必要な場合もあります。
(大使館に発行機があるかどうからしいです。)

その他注意しておくこと

・パスポートの種類を5年用、10年用どちらにするか決めておく。

・再発行には現金が必要。(カード不可、現地通貨か日本円は選べる)

・再発行時の領収証を保管しておく。(旅行保険で申請するため)

パスポート再発行だけでは終わらない。その他に注意すること!

ESTA申請のやり直し

アメリカやカナダなどに滞在、経由する場合は、再申請が必要です。

米国渡航者のESTA申請『電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization: ESTA)は、米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日から義務化されています。米国に短期商用・観光等の90日以内の滞在目的で旅行する場合(米国における乗り継ぎ含む)は、査証(ビザ)は免除されていますが、米国行きの航空機や船に搭乗する前にオンラインで渡航認証を受けなければなりません。』外務省HP

航空会社への連絡

航空券の予約時にパスポート番号を登録しています。

そのため、

再発行によりパスポート番号が変更されると、航空会社へ連絡を入れておくことをオススメします。

航空会社から直接購入した場合は航空会社へ、代理店(ExpediaやHISなど)で購入した場合は代理店へ連絡しましょう。

その他の盗難品の利用停止連絡

ほとんどのケースではパスポートだけではなく、カバンごと盗難にあっていることが多いです。

同時にクレジットカードや携帯電話も盗まれた場合は、それらの利用停止連絡をしておく必要があります。

あらかじめ連絡先をインターネットなどで調べておき、ホテルや大使館で電話を借りて連絡しましょう。

保険会社への連絡

携行品盗難保証のついた海外旅行保険に加入していれば、盗難されたモノや、経費が保証される可能性があります。

たとえば、、

・パスポート発行費用(交通費や発行費)

・盗難品の弁償(使用具合によって減額されます)

・旅程が変更されて必要になった予定外のホテル代や航空券代

なので、

現地で受け取った領収書は必ず保管しておきましょう。

 

悪用はされない??

パスポート

パスポートは、大使館で紛失届を提出することで無効にはなります。

が、

悪用される可能性はゼロではありません。。

大きな犯罪に巻き込まれることは少ないので、あきらめましょう。。

クレジットカード

クレジットカードは速やかに利用停止をすれば悪用される可能性は低いです。

それに、利用停止前に不正利用された場合も、カード会社により保証されるケースもあります。

旅行前に、クレジットカード会社の連絡先をメモしておくと安心ですね。

携帯電話・スマートフォン

利用停止することで通信の不正利用は防ぐことはできます。

ただ、保存されているデータを抜き取られる可能性があります。
(データをあまり保存しておかないというのがいいかもしれませんね。)

 

旅行前にやっておくべきこと!

被害に遭わないために!

単純ですが、次のことを守ってください。

・パスポートはインナーバッグへ(服の内側に装着できるもの)。

・街を歩く時は周りを見る。

外務省HPで旅行する国の犯罪状況や手口をあらかじめチェックしておく。

・「街歩き」だけなら荷物は少なめに。

・海外の危険については、次の記事も参考にしてみてください。
その国は危険?海外旅行に役立つ「安全度ランキング」と注意したいポイントとは?

 

被害にあったときのための準備

以下をあらかじめ準備しておくと、不幸にも被害にあっても、スムーズに対処ができます。

・再発行のための資料の準備(写真、身分証明、戸籍抄本など)。

・カード会社、携帯電話会社、大使館、家族などの電話番号を控えておく。(スマホばかりにデータを保存しない)

・海外旅行保険に入っておく。(クレジットカード付帯でもOK)

・荷物は分散して持っておく。(現金、パスポートなどは特に!)

・英語や現地での言語を学んでおいたり、文例を用意しておく。

 

まとめ

海外旅行では事件や事故と隣り合わせで、いつ何が起こるかわかりません。

ただ、危険だから、怖い、などの理由で海外へ行く機会を無くしてしまうのは「もったいない」です。

しかるべき準備や対策さえしておけば、危険を回避することができます。

それに万が一、被害に遭ってしまっても落ち着いてスムーズに対処することができるんです。

安心して海外旅行へ行けるよう、十分な準備と情報収集を行ってください!